奇しくも、私と同じ1978年生まれの芸人さんの書いた本。
言い訳、はM-1をメインに書かれたお笑い総括論なのですが、面白かった。
これを読んで、今までのM-1見直したら漫才がもっと楽しくなるかも。
個人的に、かまいたちに感じていたことを言語化してくれてすっきりした・・・。
そして、私の「芸人さんって変な人だけど、出囃子がなり舞台に立ち、話術で人笑わせる芸人さんはすごくかっこいいと思う、けど、本質的にめちゃくちゃ変人だと思う」をいう感覚に、
「YES」と呟いてもらったような気がしました。
そして、図書館で借りたオードリー若林氏の本。
読みやすいこの本をさらっと読んだ後に、
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ご本、出しときますね? 文筆系トークバラエティ[本/雑誌] / BSジャパン/編 若林正恭/編
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ナナメの夕暮れを読んだのですが、超面白かった!!!
順番的にこちらの社会人大学人見知り学部 卒業見込みから読んだほうがいいのかなと持ったのですが、
このナナメ夕暮れ、斎藤茂太賞を取ったり、ハードカバーとしては異例の売れっぷりを見せてたので、読んでみたい・・・。
でも若林氏って、軽い近親憎悪を覚えるくらい自分に似ている人間だと感じていて、
ファンだけどTVで見る若林氏以外は消費したくないと思ってましたし、
色々と手に入れてるのに必死で「手に入れてないですもん!!!」という巧みなポーズも何か苦手でした。
嫌いな女性作家さんの男性版みたいな臭いがどうにもだめで、実際、ご本、だしときますね?もそれを再確認することになった、
けど、ナナメの夕暮れはそれを凌駕する面白さと、読者に配慮した熱量が伝わってきて、一気読み。
超分かるぅ・・・その尻がむずむずする感じ、でもそのむずむずって自分の自意識のせいで周りのせいじゃないし、という自責の念を感じるけど、それを噛み砕く体力も残ってない、
なら、楽しいことを自ら探すしかない!って今の自分と重なってね(震え)
何かに酔って、現実の輪郭を少しだけもやけさせ続けながら生きる
の一言で涙が溢れましたよ。
目の前の電車に飛び乗ったら佐賀まで来ていた話 - 忘れじの光を胸に焼き付けて
私は芸能人を妄信して、お金も時間もつっこんで追っかける人も、そんなに好きなのかよくわからないけどとりあえず嵐のライブに行くみたいな人も嫌いでした。
自分の頭で考えろよ!!!
と睨み付けていたけど、彼女たちは自分が楽しいことをやってるだけだったのに、何だったんだろう(恥)と思います。
それが分かったのがつい最近で、上記のブログを読んで楽しそう・・・とほっこり(これもまた大嫌いな言葉だったのですが)したという。
私が好きなものって、ビジュアル系と呼ばれるバンドとお笑いというTHE文系女性が好むジャンルのように思うのですが、
どちらもすごい熱量で追っかけたこととかないです。
でもねぇ、見たい!と思って時間とお金に折り合いがつくものは、現場に出向いて眼に焼き付けたほうがよいと思うようになりました。
奇しくも今、すっごいお笑いブームなので、若い頃に自分がやりたいと思っている、ことすら自分で認められなかったことができるんですよね・・・。
そしてV系の風前の灯火感すごいし、元々、そういう狭いコミニティで育ったジャンルのような気もするんですよね。
(V系に括るのは乱暴ですが、スケアクロウとかディップとかの時代)
私、むっちゃケチなので、数年後、自分の中でそれに対する熱が冷えた時、
あの時に支払ったお金、無駄だったわ!と思うのがすごい嫌で防御策としてライブに行くのとか嫌~と思っていたのですが、
この思考回路が私の人生を行き詰らせてると心底、腹落ちしました。
多分、今まで実は「誰かが私を幸せにしてくれる」とティーン張りの夢見がちな性格が私の主成分だったけど、
やっと「そんな訳ないだろう」と思えたんだと思います・・・。