アラフォー女性のコスメと本と雑記

主に使っているコスメと読んだ本の紹介です。よろしくお願い致します。

贅沢貧乏のマリア 群ようこ

 

以前、断×離にかぶれていた時期に手放す→後悔して買い直す、そして先日から読み返していたのですが、

 

群さんが40歳ちょっと過ぎぐらいの年齢で書かれた本だと気づきました。

 

森茉莉・・・

 

10代の頃は、浮世離れしたおばあちゃんと言った印象だったのですが、

この本は、何か生気持って行かれるような気がして読めなかったし、

 

 

でも、群さんのフィルターを通すと、何とかどんな人間性だったか冷静に客観的に知れるので、助かったというか良かったというか。

 

そして、森鴎外との関係、二度の結婚離婚、子供達とのかかわり方、晩年まで知ると、

単に傍迷惑な人間、と言った印象で結果、好きじゃないです。

 

ココシャネルもあまりに個性的&強烈過ぎて、何の本を読んでも得るものはあっても取り入れられることはないと思っているのですが、

 

森茉莉の生涯についても同じ印象です。

 

あと、最近の群さんの著書も、基本的に母親と弟に対する恨み面にが原動力になって書かれた物語かなぁ・・・と思わせるものが多くて、

 

高校生からのファンの私には辛いものになっていたのですが、

 

あとこんな逃げ口上に使うのも失礼なのですが、高校生から群さんのファンって、結婚に向いていないタイプだったんだな、と思います(脂汗)

 

しかし、久しぶりに読んだのですが、達観した切り口と、10代のような瑞々し目な感覚が混在してて、書評として非常に面白いと改めて思いました。

 

というか、森茉莉だけではなく、明治大正昭和の文学をたくさん読んでいる方ですけれども。

 

この本が一番、森茉莉が好きな人の書いた文章だなぁと思わせる印象です。

 

 

表題作にもなってますが、姉の結婚、淡々としてるのに、

世にも奇妙な物語を思わせる短編です。

 

 

先日の岡村のANNでの女性蔑視発言と共に、

 

BSで放送されている昔の水戸黄門って、大体、女性が飢饉や何かのために悪代官に囚われる、的な筋書きが多く、

 

根底にこんな思想があるんだろうな、と思うとどんよりしていました。

 

ドラマの中では、権力も品位もユーモアもある水戸黄門様が、助さん達を引き連れて解決してくれますが、現実はね。

 

私、志村けんのバカ殿、何でこんな下品な番組がゴールデンで流れて視聴率もいいのか分からなかったのですが、

 

世間ではそれが面白いと言われていることが今も理解できません。

 

上記の本で、美意識とプライドがドッキングするとやっかいな排他的意識になる、と書かれているのですが、分かる・・・。

 

解決の糸口になるかどうかは分からないのですが、楠本まきの赤白つるばみを買って読んでみようと思ってます。

 

 

 

あとモヨコ先生、シュガシュガルーンの新装版だしたんすか!?

 

 

小学館からファンブックが発売されてたのも知らなかったよ・・・。

来月半ばに重版されるそうなので、予約するよ。

 

浮世離れして生きる訳にもいかんし、美しいものを見て、自分を癒したり誤魔化したりして生きるしかなかろうて。

 

頑張りましょう。