先日も書いたのですが、書店で見つけてから欲しいなーと思っていたけど、ケチケチ根性が発動して買えず、
でも冷静になったらそのお金で菓子パン買って食べてることに気づき(震え)
よろしくないことこの上なし!と文庫本を数冊買いました。
バラバラだけど、不思議と通じる部分があるというか、もやもやしていた気持ちが結構、晴れて、
驚いたというか、改めて読書の力を実感しています。
この本は、本の後ろの説明文には[江戸のお仕事人情小説]とありますが、
縫箔師として生きる咲(さき)が、要は職人として生きる女性、
そして江戸時代のなので、26歳で年増という(震え)結婚適齢期を過ぎたけど、自分の信念を貫いて生きる女性のお話です。
あらすじを説明すれば、やや少女漫画っぽく、
双子のいたずらで話が転がっていくのですが、双子ちゃんはお稲荷様が化けている、かも?という設定で、
おととしの私なら鼻で笑ったかもしれない(汗)
お稲荷様が双子に化けていたずらwww思ったかもだけど、ちょうど一緒に買ったお咒い日和のお蔭で、
そういうことが現代でも起きていて、気づいていないだけかもと思ってディスる気持ちゼロで読みました。
表題作の飛燕の簪、二つの背守り、小太郎の恋の三話で成り立っていて、やっぱり、第一話の飛燕の簪が一等、よかった(嶽本野ばら風)
小太郎の恋はそれこそ、少女漫画っぽいけど、
・・・へりくだるわけではなく、私も年を取ったので、読んでいてわかりやすい、優しい物語が好きになりました。
読後に幸せになれるのでお薦めです。
腕のいい簪職人で色男、という設定の修次という登場人物がいるのですが、若かりし頃のTOKIOの松岡で脳内再現されました。
古き良き、任侠気質っぽいというか。今の俳優だったら、誰がはまるかねー?
いい読書は読み終わった後もいい余韻が残りますね。
あと図書館で借りた深川二幸堂菓子こよみも、まだ読み始めなのですがよいです。
内容的にはやっぱり少女漫画チックな部分があるけど、知野みさきさんって、綺麗事が好きじゃないんだろうな、と感じました。
ついらー(ツイッターのブリアナちゃん風の名称)など、SNSもしてらっしゃらないようだし、
こういう本だけが読み手との媒介、というのも悪くない、というか一昔前?ふた昔前はこれがデフォルトに近かったんですよねぇ。
SNS見て買うのやめたり、人間性が透けて見えて次巻を買うのやめた作家さん、結構いるな、とふと思いました。
ブリアナギガンテちゃんのTシャツ、5500円に恐らく送料っぽいので、文庫本7冊ぐらい買えるな、と思ったら悩む。
超欲しいんだが。