アラフォー女性のコスメと本と雑記

主に使っているコスメと読んだ本の紹介です。よろしくお願い致します。

大奥づとめ 永井紗那子

 

大奥=上様の寵愛をめぐったドロドロの世界ではなく、女性は働き出世できる場所だったんだなと分かる本です。

 

6章、6人の女性の悲喜こもごも全部、面白いので掻い摘んででも全章紹介したいと思ってブログを書けなかったのですが、

 

『いろなぐさの女』が好きすぎてそればっかり読んじゃってw

 

祖母から母がいびられ、旗本の美しいお姫様にも関わらず、目立たぬよう地味な装いをすることが当たり前になり過ぎた染が、

 

まさかの大奥づとめ、お松という名を貰い、そして衣装係に選ばれ、戸惑いながらも役目を全うしようと奮闘うするお話しです。

 

最近、一見、シスターフッド風に見せかけてるけど、「ほら!あなたも!怒って!」と煽られているような内容の本が多くてムッとしているのですが、

 

お松と呉服問屋の千沙が距離を縮めて、相手を心配したり信頼していく様はかわいらしい。

 

そして、色気が売り、人気があってもどこか芸人風情が、と見下されていることを感じながらも、芸に精進している女形・粂三郎の3人が織りなすあれこれが、

 

多分、服が好きで働くことが好き、あと『顔かたちはいずれ崩れます』という粂三郎のどこかビジュアル系に通じたw雰囲気が私にクリティカルヒットなお話しです。

 

「装うことは心の支えになる」という叔母の言葉を胸に、お松は衣装係として精進するのでしょう(涙)

 

大奥と言えば、よしながふみ先生原作の大奥がNHKでドラマ化されますが、冨永愛のこの本買いました。

 

 

以前の本では奔放なお母様に苦しめられた的な事を書いてあったけど、次の次の本では、どんなに忙しくてもご飯を作ってくれた母に感謝してる的なことが書いてあって、

 

ご自分で仰ったことぐらい覚えていなさいな?という意地悪な感想を頂いているものの、

 

この本はスーパーモデルとして数々のランウェイを歩いたモデルのパワーと経験が書かれた本で、

 

今のくすぶった私を鼓舞してくれる内容でした。

 

私がセブンティーンを読んでいた頃の人気モデルが、海外へ行って顔つきが変わって日本へ戻ってきた(と感じた)のですが、

 

未だに議論の俎上にもいまいちのっていないアジア人モデルへの差別、すさまじいらしいらしいけど、

 

それを跳ね返すために戦ってきた女性だと改めて思いました。

 

あとショーというある種、異常な世界で生きてきて、天狗になりかけた時に妊娠出産したことをありがたかった、

 

そして母と父をやって大変だけど、これもまた普通のお母さんをやる楽しさを見出した、という部分が羨ましかったです。

 

テレビを指定の時間wにつける習慣がないので、大奥、録画しようと思います。

 

ドラマ版なのか?菅野美穂さんと堺雅人さんが最後、心が通じ合うシーン、美しかった記憶があります。

 

その後、ご結婚されたことも、あの切ない結末にぽっと花が咲いたようでよき。

 

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